2021.07.19
こんにちは。ハノイの延山です。
オフィス新設やご移転を検討されている企業さまなら必ず行う【オフィス区画内覧】。
そこで今回は、区画内覧の際に特に気をつけて確認すべきポイントを紹介させていただきます。
テナント引渡し条件やビル側の工事範囲など、オフィスビルのオーナーや管理会社によって解釈/対応方法は様々です。
したがって、テナント契約を結ぶ前にそれらを注意深く確認することが、より良いオフィスづくりの為に重要となります。
まずは、テナント区画の『壁』についてです。
▲区画境界が仮囲いされているテナント
▲区画境界壁が建てられていないテナント
区画の境界壁が建っているのか、建っていなければビル側負担で施工を行うのか、
また、どの位置で壁を建てることができるのか等の確認が必要です。
ビル側で施工をしない場合、借主手配の内装工事会社にて施工することとなります。
次に『床』の状態を確認します。
写真のような仕上げをしていないモルタルフロアで引渡しを受けることが一般的ですが、まずは目視にて状態をご確認いただきます。
ビル規定や前テナントさまの原状復旧工事の精度により様々な状態が見受けられます。
例えば床の凸凹が大きい場合、タイルカーペットのような床材を敷いても凸凹が解消されることはありません。
薄くモルタルを増し打ちして不陸調整を行うことが望ましいですが、
事前に現状確認を行えれば、計画初期の段階から今後の対応策の検討や予算の確保が可能となります。
▲セルフレベリングモルタルの施工
『天井・照明設備・消防設備』の状態も非常に重要です。
天井バーの状態、パネルの汚れ、照明の経年劣化、
消防設備(煙感知器、消火器、非常用照明など)の有無などなど・・・事前にビル側と協議を行うことで、
今後の内装工事費用を賢く抑えることができる可能性がございますので、注意深く確認されることをおすすめいたします。
その他、『空調設備の数量』『窓面ブラインドの有無』『雨漏れの有無』なども目視で確認いただきます。
内装工事会社とともに現地調査を行い計画を進めていければ、工事項目抜けのない概算予算を把握することができます。
▲天井カセット型エアコン
▲大半のテナントは窓面ブラインドは借主様手配となります
▲雨漏れや上階からの漏水が見受けられるケースも…
また、オフィスビルによって見解の異なる大きな項目としまして『工事保険』と『消防申請』の要否がございます。
これらは法律によって定められていますが、ベトナムのオフィスビルは各ビルによって対応が異なっているのが現状です。
大きく費用が変わる項目の一つですので、事前にビル側へご確認されることをおすすめさせていただきます。
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今回は、【区画内覧の際に確認すべきポイント】として一部をご紹介させていただきました。
弊社フロンティアコンサルティングベトナムはすべてのプロジェクトで、
現状区画寸法の採寸・上記ポイントを含めたあらゆる視点から事前現地調査を行っております。
また、現地調査後には現地調査レポートを作成・提出させていただいております。
現状をよくご理解いただき、各ポイントへのご対応要否を含めてご提案させていただきます。
テナント契約後や工事着工後に
「・・・しまった!!」
とならないよう事前のご確認をサポートさせていただきますので、
お気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。