2024.05.06
オフィスのウェットパントリー設置は、従業員の快適性や生産性向上に効果的です。
一方、ウェットパントリーの設置には考慮すべき点もあります。
今回は、オフィスにウェットパントリーを設けるメリットとデメリット、グリーストラップの重要性についてお話します。
この記事でわかること
1. ウェットパントリーとは?
ウェットパントリーとは、オフィス内で簡単な食事の準備や飲み物の提供、洗浄作業を行うための水廻りを備えたスペースです。
ベトナムでは、社交性が重視される傾向があります。
そのため、オフィスでの食事の準備、ショートブレイク、インフォーマルな会議の場など、社員のモチベーションや生産性を高めるためには有効です。
2. ウェットパントリーのメリット
■ 快適性の向上
ウェットパントリーは、従業員がコーヒーを淹れたり、昼食を準備したりするのに重宝する場所です。
ランチタイムや小休憩の際に、オフィス外への移動時間も節約できるため、快適性の向上につながります。
■ 福利厚生の充実
快適で使いやすいパントリースペースの提供は、福利厚生の充実にあたります。
従業員の満足度を高め、結果的に離職率の低下にもつながるので、オフィスで重要な場所の一つです。
■ 社内コミュニケーションの促進
ウェットパントリーは社員が自然に集まる場所です。
コーヒーブレイクやランチタイムには、部署を越えて社員が交流する機会が増えるため、社内コミュニケーション促進に役立ちます。
(参照:officesnapshot )
■ 衛生環境の確保
ウェットパントリーは、衛生環境を保つ場所としても有効に働きます。
強い匂いを放つ食材もウェットパントリーで処理でき、執務エリアへの匂いの影響を最小限に抑えることが可能です。
大量のカップや食器を清潔に保つことが求められる場合にも効果があります。
3. ウェットパントリーのデメリット
■ まとまったスペースが必要
ウェットパントリーを設けるには、オフィス内に十分なスペースが必要です。
テナントを借りる時から、ウェットパントリーの設置を念頭に置いておくといいでしょう。
■ 初期投資と維持費
ウェットパントリーの設置と維持には、コストがかかります。
初期投資と維持費は中小企業にとって大きな負担となることもあります。
■ メンテナンス
ウェットパントリーを快適に保つため、清掃や食品の衛生管理など、日々のメンテナンスが必要です。
適切な管理が行われていないと、不衛生な環境になって使われなくなる恐れもあります。
(参照:officesnapshot )
オフィスにウェットパントリーを設置するかどうかは、
メリットとデメリットを比較検討することがポイントです。
従業員のニーズやオフィスの規模、
経済的な状況に基づいて決定することが望ましいでしょう。
効果的に設計され、管理されていれば、
ウェットパントリーはオフィス環境を快適にすることができます。
4. グリーストラップの重要性
グリーストラップとは、厨房、ウェットパントリー等から出る排水処理のための装置です。
油分や残飯、食べカス等が下水道へ流れるのを防いでくれます。
オフィスのウェットパントリーにグリーストラップを設置するかどうかは、パントリーの使用方法や設置場所の規制によって左右されます。
ウェットパントリーが食品調理に使う場合(特に油をあつかう場合)、グリーストラップの設置はウェットパントリーの管理に有効でしょう。
グリーストラップ設置のメリット
■ 下水管の保護
グリーストラップは油脂や食品廃棄物の流入を防ぎ、下水管の詰まりや劣化を防ぐことができます。
長期的なメンテナンスコストを削除可能です。
■ 悪臭の防止
油脂や残飯が下水管内で発生する悪臭を減少させることができます。
清潔で快適なオフィス環境を維持するには効果的です。
グリーストラップ設置のデメリット
■ 初期投資が必要
グリーストラップの設置には費用がかかります。
特に大規模なオフィスではコストが高くなる可能性があるので、注意しましょう。
オフィス設計の会社への相談がオススメです。
■ 定期的なメンテナンスが必要
グリーストラップを正常な状態に保つには、定期的な清掃とメンテナンスを要します。
メンテナンスの手間や追加の費用(発生した場合)を要するケースが一般的です。
※グリーストラップの仕組み
・排水の流入:パントリーからの排水がグリーストラップに流入。
排水には残飯、油脂、その他の固形物が含まれています。
・沈降と浮上:グリーストラップ内部は、水の流れを遅らせる設計になっています。
固形物は容器の底に沈む一方で、水より比重が軽い油脂成分は水面に浮上して層を形成します。
・分離:水面に浮かんだ油脂と底に溜まった沈殿物は、中間の清潔な水の層とに分離されます。
この水の層だけがグリーストラップの出口から下水道へ排水されます。
・蓄積:浮上した油脂や沈殿物はグリーストラップ内に蓄積され続けるため、定期的な清掃が必要です。
(参照:ISG )
最後に、オフィスのウェットパントリーで失敗しないグリーストラップの設置すべきかどうかのポイントを3つ紹介します。
計画段階からグリーストラップを検討することで、あなたのオフィスにとって最適な選択を行うことができます。
ウェットパントリー設置の際は、グリーストラップも検討すると長期的なコスト削減にもつながる可能性がありますよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。