2022.09.19
皆さんこんにちは。
フロンティアコンサルティング・ホーチミン通訳のNganと申します。
皆さんは、オフィスの話し声やコピー機の音などが気になって
仕事に集中できない時はありますか?
耳から入る音のストレスは、仕事の効率を低下させる要因となります。
近年、遮音や防音性能を向上させたり、オフィスにBGMを流すことによって、
作業効率の改善を図る動きが注目されています。
今日はオフィスとBGMの関係についてお話をしたいと思います。
音楽を聴いていると、私たちの脳や身体は活発に活動します。
もしもホラー映画に音楽がなかったら???
きっと恐怖感はかなり減少するはずです。
あるいは、
恋愛映画の静かな場面で音楽がなければ、涙をこぼす機会も減るかもしれません。
明らかに音楽は、私たちの感情や気分をコントロールするために、
世界中であらゆる目的で使われています。
同様に、私たちの仕事でも、
適切なタイミングで適切な音楽を流すことを応用できれば、
生産性を高めることができるのではないでしょうか?
では、実際に
オフィスで音楽を聴く時のタイミングはいつがよいのでしょうか。
騒がしい場所で仕事をするとき
ワークスペースが騒音で満たされていると、
私たちの脳は無意識のうちにその騒音を構成している音を処理しようとします。
基本的に、心理的にこの騒音を処理しようとするプロセスは人の集中力を弱まらせます。
またストレスホルモンのコルチゾールのレベルが上昇し、
幸福ホルモンであるドーパミンレベルも低下します。
これらの変化は、脳の実行機能を妨害し生産性が低下します。
このようなときに音楽を聴くと、
オフィス環境の騒音は音楽によって相殺され、
落ち着くことができ、集中力や生産性の低下防止に非常に効果的です。
ルーティンワーク時には
多くの科学的研究により、音楽を聴きながらの反復作業は、
作業がよりスムーズになり、ミスが少なくなることが証明されています。
この現象は、ドーパミンやセロトニンなどの脳の神経伝達物質をより放出するのを
音楽が助けていることによります。
これらは、リラックス効果があり、私たちがより仕事に集中できる手助けになります。
アイデアが欲しいとき
研究によると、Brian EnoやThe Orbのような癒しの音楽は創造性を高めることができるそうです。
また、人によっては、ファレル・ウィリアムスの『Happy』のようなアップテンポな曲で、
ユニークなアイデアを生み出しすことも多いそうです。
ミーティング前に
また、自信をつけたいなら、カニエ・ウェストの「Stronger」、エミネムの「Not Afraid」、
シーアの「Upstoppable」など、パワフルなビートと力強い歌詞の音楽を会議前に聴くのもおすすめです。
これらの曲は、インスピレーションを与え、何に対しても準備ができているように感じさせてくれるでしょう。
仕事と相性の悪いBGMは何?
新しいことを学ぶには、脳が分析し、記憶することが必要です。
音楽が流れているとき、脳は指示や記憶の処理に加えて、
さらにそこにBGMがあれば、音の情報も処理していることになります。
脳はBGMの脳内処理を含めたマルチタスクを強いられるため、
仕事で情報検索や調べもの、資料の読み取りなどで集中したいときには、
BGMをオフにするのがよいとされております。
新しい音楽を聴くと次に何が来るか分からないので、ついつい聴こうとしてしまいます。
仕事で真新しい情報に触れていながら、音楽も真新しいものである場合、
脳は両方に反応してドーパミン量を多く押し上げます。
新しい音楽は興奮した気分になり、仕事の集中に向いていません。
BGMがもたらす効果
イメージUP効果
受付BGMなどが「企業イメージ」としてお客様にインプットされます。
ブランディングや、社員のモチベーション向上に役立ちます。
マスキング効果
小音量のBGMを流すことで音のカーテンを作り、騒音を軽減することができます。
ストレス解消や集中力の向上、情報漏洩防止の効果が期待できます。
例えは、会議室でのミーティング時に隣の会議室の話し声が気になって集中できなく、
声が漏れて会議の内容も聞かれてしまう場合、
会議室にオフィスBGMを取り入れることで音のマスキング効果を利用し、
外部からの雑音・会議内容の漏れも解消できます。
さらにBMGを川の流れる音や鳥の鳴き声などにするとリラックス効もアップし、
よりクリエイティブな会議となるでしょう。
メンタルケア効果
音楽がメンタルに作用する効果を取り入れます。
執務の環境改善や社員のストレス軽減、リフレッシュ効果が期待できます。
オフィス内が無音状態で聞こえてくるのはキーボードの音やプリンターの機械音だけです。
常に緊張感が漂い、些細な音でも気になって仕事に集中できません。
ゆっくりとしたテンポのBGMで緊張を緩和し、集中力を高め、
社員のリフレッシュやパフォーマンスアップにつなげていきます。
実際に、私たちフロンティアコンサルティングの社内では、
自分の好きな音楽をヘッドホンで聴くスタッフが多いです。
BMGの中でよく聴かれるジャンルはLofi(ローファイ)でした。
近年YouTubeやSpotifyで人気の「Lofi」。
よれたビート、環境音やレコードノイズ、ジャズなどのサンプリングが主な特徴です。
Lo-fiはもともと「録音環境の悪い」という英語のスラングですが、
かつてのアナログ感を取り入れることで懐かしさも醸しています。
私たちのホーチミンオフィスでもBGM実験をしましたがLofiが一番人気でした。
だんだん体が疲れてくる午後はテンポの速い曲でリフレッシュする傾向にありました。
BGMは仕事の成果に大きく左右します。
今日が仕事でハードな日なら、遠慮なく大音量でかき鳴らしていいでしょう。
理想は、聞き慣れた昔の音楽を集めたプレイリストを選ぶことです。
今回は、オフィス空間におけるBGMの有効性をご紹介しました。
BGMはただ流すだけではなく、ジャンルや音量、導入の方法やタイミングなどについても検討する必要があるため、
すぐに実現しづらいケースがあると思います。
ですが、スタッフがより仕事に集中できるために、
BGMにもトライしてみてはいかがでしょうか。
お読みいただきまして、ありがとうございました。