2022.07.18

ベトナムのオフィスのグリーン化

皆さんこんにちは。

ハノイの通訳担当のTam Anh(タム・アン)です。

 

誰でも植物を眺めているとなんだか癒やされますよね。

最近はベトナムでも、スタッフのメンタルにプラスの影響を与えるオフィス緑化が注目を集めています。

今日はベトナムのオフィスの緑化についてのお話です。

(Bach Vietグループはグリーンオフィストレンドのパイオニア企業) 

オフィスに植物をおくことで得られる3つの効果

 

1 視覚と精神的な疲労の軽減。

緑豊かな植物は人の心に安らぎをもたらします。

今はベトナムも都市開発に伴い、植物を見る機会が以前より少なくなってきました。

緑豊かな植物を見れば、心身はリラックス。

ストレス軽減や目の疲労防止に発揮する為に、オフィスにグリーンを置くことは効果があります。

(The One ファニチャー会社の環境に優しいオフィス)

 

ある研究結果によりますと、

緑視率の最適値は10%から15%です。

人は、ジャングルのようにグリーンだらけでもストレスを感じ、

仕事のパフォーマンスは低下します。

 

ボストン大学(Boston University)の調査によりますと、

オフィスエリアに植物があると、スタッフは自己の健康状態にポジティブになります。

植物のない環境よりも、スタッフの欠席率を14%軽減

できるとか。

 

2  空気の浄化と湿度調節

オフィスに植物を配置すると、新鮮な酸素源を提供し、オフィスの空気を

わずかながらでもきれいにすることができ、湿度調整にも役立ちます。

観葉植物などの植物を置くことによって、室内湿度は20%ほど上昇すると言われています。

乾燥しがちなオフィスにはよい保湿効果が見込めます。

特に乾季が半年近いベトナムでは、こうした保湿効果は大切です。

(ホーチミン市にVTN Architectsのオフィス)

 

3 作業効率及び集中力のアップ

先述のボストン大学の調査では、オフィスのグリーン化で

 記憶力 20%UP

 集中力 15%UP

 作業効率 12%UP

と言われております。

オフィス内植物が、人の脳波を安定させ、心拍数や血圧を下げ、目の疲れを減らし、

スタッフがストレスの軽減や爽快な気持ちで仕事に取りかかれるからだそうです。

 

 

本物グリーンとフェイクグリーン

メリットとデメリット

       

(ホーチミン市のThao DienにGreen Viet本社事務所)

 

本物のグリーンは、水、剪定、光の手入れ及びスペース、虫などの問題に注意が必要です。

フェイクグリーンは各オフィスのスペースによって、さまざまな種類、サイズ、

色があり、手入れをする必要はありません。

しかし、オフィスでフェイクグリーンを使用するデメリットもあります:

高コスト、生活環境を改善しない、ほこりがつきやすく経年変化で葉色が劣化、

天然特有の加湿作用や浄化作用がない、真に地球環境に優しくはありません

 

本物のグリーンの場合、

天然特有の加湿作用や浄化作用がありますが、

植物の維持が重要で、グリーンを維持する為に、手間がかかります。

またテトや社員旅行、連休中の維持にも気をつけなければなりません。

植物の数が多すぎる場合はオフィスグリーンのサービス会社を利用しましょう。

 

ベトナムでは、グリーンオフィス(Green Office)は近年増えてきました。

その傾向を捉えて、多くの企業が「オフィスの室内緑化」に投資しています。

たとえば、

Toyota Motor Vietnam、Bach Vietグループ(BVgroup)、

Capital Houseグループ、Conforama IHTM会社などなど。

 

以下、ベトナムの「オフィスの室内緑化」で有名な事例をご紹介します。

Family Gardenのキャンパスに属する、T3Arichitectのオフィスは

屋外と緑の空間を組み合わせたスペースであり、仕事と休息の両方に適しています。

 

 

 

Capital Houseオフィスの快適なエリアです。

 


Nanocoのホーチミン市本社です。

 

Saint-GobainVietnamはオフィスの70%のスペースが自然光。

開放的な視界を持ち、屋内植物で装飾されています。

 

現在、多くのベトナム企業は健康、精神、環境のため、

グリーンオフィスの重要性により注目しています。

将来、ベトナムでもオフィスグリーンの割合はさらに増える見込みです。

 

お読みいただきましてありがとうございました。

 

 

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