2021.03.15
皆さんこんにちは。
ホーチミン支店の吉越(よしこし)です。
ハノイと異なる常夏のホーチミン。
乾季の後半は湿度も下がり過ごしやすいのですが、
晴れるとやっぱり外は暑いです。
暑いと言えば、
今日は<オフィスの温度>の話を少し・・。
オフィスの窓際が暑く、オフィスの中央部分ではエアコンが効きすぎる。
そんな温熱環境の問題がベトナムによくあります。
つい先日、
あるお客様から窓の西日が厳しいので改善して欲しい
というご用命をいただきました。
ベトナムでは単板ガラスがまだ主流でして、
複層ガラスは ほとんどありませんので、
窓際はベトナムのオフィスの厄介な部分のひとつです。
と言いますのも、
<ガラスが熱を遮る力>は
薄いベニヤ板と同じレベルしかありません。
ガラス窓は、日射の影響をとても受けやすいのであります。
(南西面のガラス表面温度は朝10時ですでに49.6℃)
ベトナムのオフィスのウィークポイントと言えるガラス窓。
これを改善するには窓に<遮熱フィルム>を貼るのが効果的です。
ご相談をいただいたお客様のオフィスは かなり日射が厳しいため、
改善効果の値を最優先し、サンゲツの遮熱フィルム「ミラー20」をご提案しました。
ベトナムのガラスフィルムは ほぼすべて外国製。
コストと性能のバランスもまちまちです。
お客様の窓環境やコストバランスを考え、都度、改善方法を検討します。
また、オフィスビルは
遮熱フィルムを貼れないビル、
ビル側で遮熱フィルム商品の指定がある場合もありますので、
通常、ビルへ事前確認もいたします。
(遮熱フィルムを貼る前にまずはガラス表面をクリーニング)
(遮熱フィルムを貼っているところ)
(遮熱フィルム貼り完了)
さて、いよいよ施工が完了し効果測定。
実際に遮熱フィルムを貼ってみてどのくらいの効果が得られたかと言いますと、
下記が測定結果となります。
■南西面の窓ガラスの表面温度
(12月初旬、ホーチミン市内の某オフィスビル)
遮熱フィルムなし:約50℃
遮熱フィルムあり:約40℃
施工後、ガラスの表面温度は10度下がりました。
でも・・・
実際に人間が暑い寒いと感じる基準は<体感温度>です。
相当ざっくりとですが体感温度の大雑把な目安は、
体感温度=(窓や壁の表面温度+自分の体温)÷2
とお考えください。
今回の遮熱フィルム工事では、
窓際の方の体温を36.5度とした場合、
■施工前
(50℃+36.5℃)÷2 = 体感温度43.25℃
■施工後
(40℃+36.5℃)÷2=体感温度38.25℃
今回、遮熱フィルムを貼り、
体感温度が5度下がる結果となりました。
窓からの熱影響を軽減できますと、
空調の効率も上がりますので、
執務エリアの温熱環境はさらに快適に整ってきます。
窓が暑い、日射が厳しいなどなど、
オフィスの温熱環境でお悩みの際はお気軽にフロンティアまでご相談ください。
お読みいただきありがとうございました。