2024.12.03

ベトナム国内の教育事情について解説

ベトナムの学校システムは、義務教育から大学教育までの多様な段階があり、国の未来を担う人材を育成するための基盤となっています。

本記事では、ベトナムの教育に関する3つのポイントについて解説します。

              ➀ 義務教育はいつまで?
              ➁ 大学までの進学率は何%?
              ➂ 人気の大学はどこ?

 

  1. 義務教育はいつまで?

ベトナムの義務教育は、通常6歳から始まり、12年間続きます。

具体的には、小学校(5年間)と中学校(4年間)と高校(3年間)にわかれています。

高校卒業後は、大学または職業学校への進学が可能です。

ベトナムの教育制度の構成:

小学校(6歳~10歳)

・科目:数学、ベトナム語、自然と社会、科学、歴史、地理、音楽、美術、道徳、体育、外国語など。

・小学校課程を修了すると、小学校課程修了証が授与されます。

中学校(11歳~14歳)

・科目:自然科学、技術、国語、歴史と地理、公民教育、外国語、体育、音楽と美術、情報技術など。

・進学には中学校卒業試験の受験が必要です。
試験結果は公立高校への入学選考に使用されています。

■ 高校(15歳~17歳)

・科目:中学校内容に加え「国防・安全保障教育」が必修です。

・卒業時には全国高校卒業試験を受ける必要があり、試験結果が大学進学に大きく影響します。

全国高校卒業試験は、3つの主要科目(数学、国語、外国語)と1つのグループ科目、自然科学(物理、化学、生物)または社会科学(歴史、地理、公民)が含まれます。

(試験後のよく見られる光景・学生が友達と解いた答えをチェックする)

 

卒業判定点の計算方法:

卒業判定点 = ( 試験各科目の平均点 + 12年年間の平均点×3) / 4 + 優遇点
※優遇点は、一部の学生のみに様々な要因に基づき加点。

卒業条件:総点が5.0以上で、どの科目も1.0点未満でないこと

義務教育期間の平均点が大学進学に影響することから、幼い時からの教育に力を入れる親が多いです。

 

  2. 大学までの進学率は何%?

教育訓練省によると、2024年の全国高校卒業試験を受けた学生の約68.5%が大学入試に志願登録しています。(約733,000人)

特に都市部では、親が大学進学を非常に重視しており、良い職業に就くための鍵と考えられています。

【参考】大学進学しない場合の選択肢
・職業訓練学校(美容、機械、ITなど)
・早期就職(小売業、製造業など)
・海外就労(日本、韓国、中東への技能実習生)

 

  3. 人気の大学はどこ?

ベトナムの大学には国立大学、私立大学があります。

国立大学は歴史が長く、知名度も高いため、人気が高いです。

そのため、私立大学よりも競争率が非常に激しく、入学試験の合格点も高くなっています。

一方、私立大学の教育の質は高いのですが、国立大学ほどの知名度を獲得しきれていないのが実情です。

■ベトナムで人気の大学例
・ハノイ国家大学
・ホーチミン国家大学
・工科大学
・経済大学、など

 

  まとめ

ベトナムの教育について、紹介しました。

ベトナムでは、大学進学を重視する文化が定着しており、義務教育の普及とともに進学率も向上しています。

学問と職業の選択肢が多様化しており、教育が国の発展に大きく影響していると言っても過言ではないでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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