2022.09.14

Topics_オフィスに適した色とは?

皆さんこんにちは。

フロンティアコンサルティング

ハノイ通訳担当のタム・アンです。

 

オフィスのインテリア空間を構成するには

必ず壁や床や天井や家具に何かしらの色が使われます。

 

オフィスづくりにおきましては、よほどのインテリアの専門家でない以上、

インテリアのカラーなんて、一体どうしたらよいか悩ましいでしょう。

 

そんなベトナム現地や進出企業様のオフィスづくり責任者の方のお悩みの参考に、

今日はインテリアのカラーについて解説をさせていただきます。

 

ハノイのShopeeオフィス。1800m2のオフィスに、アクセントカラーはオレンジ色。

会社のブランドを示すだけでなく、スタッフにモチベーションと快適さをもたらす効果を期待しています

 

色が与える作業効率への影響とは?

オフィスインテリアのカラーは、働くスタッフの心身に日々影響を与えます。

色彩環境によっては、心理的反応から創造的思考も生まれやすくなったりもします。

 

色は企業のイメージを象徴し、

ロゴや制服、名刺や広告、商品、サービスに至るまでブランディングにおいて重要な役割を果たします。

 

当然ながら、オフィスのインテリアをデザインするということは、

単なる移転やリノベーションだけではなく、企業ブランディング植え付けの重要な機会

と位置づけるべきでしょう。

 

特にベトナムではオフィスを通じたブランディングは重要で

ベトナム人スタッフの求心力を持たせる仕掛けとして、

考慮すべき重要事項となっています。

 

多彩な色がある中で・・・・

 

「一体、実際にオフィスのインテリアカラーをどう選択すればいいの???」

 

そんな疑問がある時には下記の基本的な考え方をおすすめします

 

(1) まずは企業のブランドカラーを考慮。

   オフィスの箱は、企業のブランディングの一環であることを忘れない。

   キーカラーのないオフィスは、サッカーで言えば、クラブ理念のないユニホームです。

   日本人同士なら言わずもがなの感覚が共有できない海外において、

   企業のブランドをいかにわかりやすく可視化して求心力をもたせるか、

   ブランドカラーはその最も簡単でわかりやすいカラーであることをぜひ忘れないようにしましょう。

 

(2) 基本構成は、ベース色70% 、従属色25%、アクセント色5%。

     住空間では、ベースと従属色のカラー決めることは非常に重要で、

   その上で好きなアクセントカラー(強調色)を決めていくのが通例です。

   ところが、企業の場合、外してはならないブランドカラーがあります。

   このカラーを5%のアクセントにするか、25%の従属色に使うかは、オフィスづくりのコンセプトによります。

   オフィスづくりの責任者の方は、オフィスは単に金額とデザインだけでなく、

   導きたいオフィスづくり(働き方や企業のブランディング)の方向性を考え、

   コーディネートしていただければと思います。

 

色には、それぞれの特徴があります。

例えば、

 

YELLOW

黄色は有彩色の中で最も明るい色で、陽光のイメージを彷彿させます。

知性や心を弾ませ、コミュニケーションを円滑にし、行動を活性化させながらも、

<注意色>として使われていることは非常に興味深い事実です。

また<黄色い声援>と言われるように、黄色は応援や協調を表明する色として人に自信を与え、

多幸感を高めるカラーとしての特色があります。

Nestle Vietnamのオフィス。

 

RED

赤は、膨張色で脳の活性化を促し、人を興奮させる効果を持っています。

また赤は、烈火を彷彿させるエネルギーに満ちたアクティブ色です。

視覚に関係の深い赤色は、特に人の目を引き活力と結びつきます。

赤は他の色より強い刺激があり、気分を高揚させて元気づける色と言えるでしょう。

行動力、決断の速さ、ファイトする意識・・・

このカラーは前進し続けるチャレンジの色と言えます。

例えばバーゲンセール。

赤い色がよく使われているのは購買の瞬発力を合理的に引き立てるためなのが明らかです。

ホーチミンにPhilips Morrisのオフィス。

 

GREEN

グリーンは、身体的、精神的、感情的バランスに影響を与え、精神的疲労を軽減する効果があります。

グリーンは安心感や調和を表す色。

木や森などの自然の色でもあるので、気持ちを穏やかにし心をリラックスさせてくれます。

また、嗅覚と関係が深いのが緑色です。

においや香りから得る安心感やリラックス感とも繋がりやすい色です。

Microsoft Vietnamのオフィス

 

BLUE

ブルーは、空や海といった広大な自然を彷彿させる色。

ブルーは興奮を抑えて気持ちを落ち着かせる効果があります。

好感度が高く、世界的に一番人気の高いカラーの1つです。

ブルーによい印象を持っている人は圧倒的に多く、

この色を嫌う人が少ないのも特徴です。

Lotte CenterにTek Expertsのオフィス。

 

色は上述のような色が持つ普遍的なイメージもありますが、

もちろん、塗料メーカーが仕掛けるトレンドもあります。

 

2022年のトレンドカラーを見ていきましょう。

 

ベトナムでは壁や天井の仕上げで最もリーズナブルなのが塗装仕上げ。

ベトナムは主要な塗料メーカーだけでも10社があります。

  1. Dulux(Akzonobelオランダ)
  2. Nippon Paint(日本)
  3. Aten Vietnam
  4. Jotun (ノルウェー)
  5. Toa(タイ)
  6. Kova Vietnam
  7. Mykolor(タイ)
  8. Spec
  9. Sherwin Williams(USA)
  10. Kansai(日本)

ベトナムでは、オランダのDuluxやノルウェーのJutonの塗料が日常的に使われており、

日本よりも色のバリエーションは豊富なのが特徴です。

 

オランダのDulux社 が 選択した2022 年のトレンドは、

Bright Skies™ 14BB 55/113

スモークがかった淡い水色がインテリア空間に静かな快活さをもたらします。

 

 

アメリカで100年もの歴史を誇るSherwin-Williams社は2022年のキーカラーに、

Evergreen Fog (SW 9130)を推しています。

 

オフィスは数年に渡り利用するため、

こうした塗料メーカーの毎年のトレンドを取り入れるよりは、

先に述べたような色彩効果や企業ブランドを反映したカラー選びがよいでしょう。

 

■まとめ

オフィスのインテリアの色を考える時には 

(1) まずは企業のブランドカラーを考慮。

(2) 本来の明るさや照明の明るさと調和させる。開放的空間か、閉鎖的空間か、考え分ける。

(3) 基本構成は、ベース色70% 、従属色25%、アクセント色5%。

 

 

 

皆さんも、私たちフロンティアコンサルティングと一緒に、

ハノイやホーチミンで、よりよいオフィスづくりをしませんか?

 

今回もお読みいただきましてありがとうございました。

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