2021.08.17
皆さんこんにちは。通訳のNgan(ガン)です。
ホーチミン市のことを多くの人が今でもサイゴンと呼んでいますね。
サイゴンの方が音節数が少なく、使いやすいからです。
今日はサイゴンで人気の朝ごはんをご紹介します。
朝食は1日の中で大切な食事ですが、
朝通勤を急いだり、怠けたりして、
朝ご飯を抜く人がベトナム人でも沢山います。
でも、会社に行く途中に屋台へ立ち寄れば、
簡単で便利な朝ごはんを買うことができます。
サイゴンはロックダウンが長く続いていますので、
屋台の朝ごはんが、なんだか昔の出来事のように感じてしまいます。
今日は、ぜひ皆さんに食べていただきたい
私がオススメするサイゴンの朝ごはん!
を紹介いたします。
いつもの日常が戻ってきましたらぜひ試してみてください。
1.バインミーBánh mì
道端の屋台では、バインミー1個の値段が2万~2万5,000ドンとなります。
街を歩くとあちこちで見かけるバインミー屋台。
バインミーに挟む食材は、それぞれの屋台や店によって、
またメニューによって大きく異なます。
【さつま揚げ】が入ったものであれば、「banh mi 【cha ca】」
【目玉焼き】を挟めば 「banh mi【op la】」となるなど
名前が挟む食材によって付けられます。
(さつま揚げバインミー)
(目玉焼きバインミー)
ベトナムのバインミーが多くの人に好まれる理由は、
チャーシュー、ミートボール、パテ、焼き肉…など、「何でも挟める」こと。
自分の好きなものをパンに入れることで、
バインミーの味は期待を裏切らないものになるでしょう。
私が普段食べるバインミーは、通常
パン+ 肉 + 野菜 +ソース(またはチリソース)。
辛さと甘さが混ざり、パンにニンジンと大根のピクルスの歯ごたえ、
お肉の濃い味も合わさったジューシーなバインミーです。
2. 鉄板バインミーBánh mì chảo
この料理の値段は、選ぶトッピングでまちまちですが、
普通2万~5万ドンの程度です。
こちらはバインミーの特別な食べ方です。
名前の通り、鉄板で肉や卵などの具材を
ジュージューに焼いた状態で出てきます。
バインミーはちぎってここに浸しながら食べるのがベトナム流。
基本は卵、パテ、ソーセージと一緒に鉄板で焼いて売っていますが、
さまざまな種類の「具」が用意されていますので、
お腹を空かせた人にとても人気があります。
この料理はベトナム人だけでなく外国人にも人気があり、
毎朝、小さな路地でプラスチックの椅子に座って
この料理を楽しむ人々をよく見かけます。
店に近づけば、ソースの香りがして
サクサクしたパンをかじる音が聞こえてきます。
パンを小さくちぎって鉄板の中のソースに浸します。
食べた瞬間、舌の上でとろけて、甘さと脂の組み合わせがとても素晴らしいです。
3. ソイマン(しょっぱいおこわ)Xôi mặn
値段:1万5,000~3万ドンくらい
ソイマンは餅米にさまざまな具材をのせて食べるベトナムの定番料理。
「ソイ」は「餅米」、「マン」は「しょっぱい」という意味。
屋台では一日中売られていますが、朝食が一般的です。
しょっぱいのは、肉などがのったおかず系のおこわだからです。
ソイマンも、トッピングによって様々な種類があります。
餅米がベースで、普通はソイマンの上には中華風サラミ、ベトナムハム、
肉でんぶ、干し海老、大根の漬物をのせて、
ネギ油と醤油とチリソースをかけて出来上がり。
私は見るだけでお腹がすいてきちゃいます。
持ち帰り用のソイマンはバナナの葉で包装するところも。
日本ではなかなかできない経験ですよね。
ソイマンは単純に塩味が効いているわけではなく、
餅米にたくさんのトッピングが施されているため、
なかなか一言では表わしにくい重層的な味わいです。
4. バインクオン (蒸し春巻き) Bánh cuốn
庶民的な店であれば、この料理の値段は2~3万ドン。
レストランで食べれば、値段はもっと高くなります。
炒めた豚ひき肉、細かく刻んだ玉ねぎやキクラゲや人参などを
蒸し米粉シートで包んだものをバインクオンと言います。
お鍋の上にバインクオン専用粉から
作られた米粉の液体を流して、シート状に蒸しあげます。
そこに薄くスライスした新鮮なきゅうり、刻んだレタス、
ベトナムのハーブ、湯通ししたもやし、
ベトナムソーセージ(チャー・ルア)などをのせ、
最後に乾燥ワケギを散らしたら、出来上がり。
バインクオンの決め手は、ディップソース。
ディップソースは、ヌックマム、水、ホワイトビネガー、砂糖を混ぜます。
キクラゲの歯ごたえや肉としいたけの香りが混ざり合い、
酸味、辛味、塩味、甘味が十分にあり、濃厚なヌックマムにつけると、
完璧なコンビネーション!
5. 蟹スープ Súp cua
値段:1万~3万ドンくらい
ベトナムの蟹スープは、スープに水溶き片栗粉を回し入れることで、
とろみのあるのが特徴です。
道端でこの食べ物を売る人を簡単に見つけることができます。
蟹の他にウズラの卵や香草も入っていて
朝ごはん代わりにするなら小さいサイズのカップで十分。
辛い味が好きな人なら、スープに薬味入りの唐辛子を入れると
美味しさがアップしますのでぜひお試しを!
スープには、蟹の身のほかに、
細切りした鶏肉や木クラゲも入っていて、
自然な甘みが感じられます。
通常、サイゴンの人々はこのスープをパーティーや
結婚式、誕生日などの特別な日のお祝いで食しますが、
ストリートフードでもポピュラーです。
朝、出勤するベトナム人がバイクに乗りながら注文できて、
簡単にテイクアウトできるサイゴンの朝の屋台ごはん。
もしもまだ食べたことがないものがありましたら、
ぜひチャレンジしてくださいね。
私も早くロックダウンが解除されて、
いつものオフィス業務の日常が戻ってきましたら
真っ先にこうした屋台に寄りたいと思ってます!
今回もお読みいただきましてありがとうございました。