2023.09.27

ベトナムの通信回線 大手3社の違いは何?

ベトナムで生活を始めるのにまず用意が必要なことの一つに携帯電話があります。

ベトナムは日本と違って、機器と番号を同時契約するのではなく、

携帯電話を使うために携帯電話機とSIMカードを別々で買います。

好みの携帯を購入し、別途、SIMカードを買います。

ベトナムの携帯電話の桁数は10桁となり、

通信会社によって番号のパターンも異なります。

 

ベトナムにはいくつか携帯回線会社がありますが、

今回は国内シェアが最も高い3社をご紹介します。

 

ベトナムの情報通信省によれば、

2023年初頭までにベトナムのモバイル通信市場の加入者数は現在約1億2600万人。

このうち、MobiFone、VinaPhone(VNPT)、Viettelの3社が

市場の約96%を占め、残りはVietnamobile、Gmobile、Itel、Local、Wintelとなっております。

 

では、ベトナムで96%を占める大手3社について簡単にご説明いたします。

 

      1. Viettel(ベトテル)

Viettelは、2004年に設立されたベトナム国防省系通信会社です。

ベトナム国内で契約シェアNo.1の携帯電話会社となっています。

Viettelの電話番号は最初の3桁が12パターンあり、

「032」〜「039」

「086」、

「096」〜「098」となっております。

Viettelの基地局は一番多く、SIMカード通信が一番安定していると言われています。

4Gのサービスも早くからスタートしており、4Gのカバー率が高い会社だそうです。

 

      2. Vinaphone(ビナフォン)

Vinaphoneは国営ベトナム郵政通信グループ(VNPT)の子会社として

2004年に設立設立され、国内ではNo.2のシェアをを誇っています。

ビナフォンの電話番号は8パターンで

「081」〜「085」

「088」

「091」「094」です。

Viettelとのサービスの質、料金共にほとんど変わりはないと言われており、

ベトナムでの4Gカバー率も高いと言われております。

 

      3. Mobifone(モビフォン)

 

 

Mobifoneは1993年に設立された、情報通信省傘下の通信会社です。

ベトナムではNo.3の立ち位置です。

Mobifoneの電話番号は8パターンで

「070」

「076」〜「079」

「089」「090」「093」となります。

通信速度は、Viettelより少し悪い時があると言われることもあるようですが、

ホーチミンやハノイ市内などの都市部にいる限り、その違いは気になりません。

 

都市部では大手3社の通信速度はほぼ同品質ですが、

地方であればViettelがやや優れていると一般的には言われております。

 

 

次は、実際に電話回線を使えるようにするためのステップに関しましてお話いたします。

 

ベトナムの通信回線を使えるようにするためにすべきこと

     1. ベトナムで使えるスマートフォン端末

日本で購入したSIMフリーのスマートフォンは問題なく利用できます。

日本で購入したスマートフォンを利用する場合は、

ベトナム渡航前にSIMロックを解除しておきましょう。

 

     2. ベトナムのSIMカードはいくら?

ベトナムの携帯電話の支払い方式は予め通話料金をチャージしてから使用する「前払い」と、

月末にその月の通話料を支払う「後払い」があり、多くの人が前払い方式を使用しています。

 

ベトナムのSIMカードは市場でかなり安く売られており、

上記3社とも前払いSIMは50,000VND、後払いSIMは60,000VNDと同価格。

しかし、いい番号のSIMカードを選びたければ、料金は高くなります。

一方、データSIM(USB3GデバイスやIpadなどでインターネットアクセスするための専用SIM)に関しては、

非常に多種多様な価格から選ぶことができます。

 

いい番号のSIMカードとは?

ベトナム人は数字に対する縁起を大切にします。

例えば、

・印象的で覚えやすく、目を楽しませてくれる番号

・持つ人の運命にマッチした数字が含まれる番号

・同じ生年月日、思い出に残る出来事の日付など数字が含まれる番号

こうした電話番号は、その数字を持つ人に幸運をもたらす数字と考えられています。

通常、いい番号の最後は

AB.AB

XYZ

ZYX

ABCD

BCDE(例:6789、5678…)

のような形になっています 。

 

  • 購入場所が最近変わりました

SIMカードは以前、携帯電話会社だけでなく、携帯電話販売店、

コンビニエンスストア、代理店、雑貨屋、道端のタバコ屋など、

あちこちで売られていましたが、

詐欺やイタズラ、迷惑目的の電話・メッセージの発信に使われる

SIMカードに対する取り締まりを強化することが狙い、

情報通信省は今年の9月10日以降、代理店でのSIMカードの発行を停止しています。

 

SIMカードの残高やデータプランの確認する方法

携帯キャリアが、利用者にSIMカードの残高や

データプランをリアルタイムに情報提供する「USSDコード」というものがあります。

 

例えば、SIMカードの残高は「101#」の番号にかけることで確認することができます。

また、「*102#」にかけるとデータプランの残高を確認できます。

 

 

4Gの通信速度が速い会社は?

OoklaのSpeedtest統計によると、

ベトナムで通信速度が一番速いのはViettelです。

次いでVinaPhone、最後にMobiFoneという報告がありました。

この結果は2023年の最初の3ヶ月間にベトナム国内ユーザーの

200万件以上のSpeedTest結果から集計されているそうです。

具体的には、Viettelのダウンロード速度は平均49.5 Mbit/s、

VinaPhoneの44.35 Mbit/sで、MobiFone の35.1 Mbit/sだそうです。

 

上記の数値はあくまで相対的なもので、

地域、距離、場所、時間など、

他の不確定な要素に左右されていると思いますので、

決して絶対とは言えませんのでご注意ください。

 

今回のベトナムの通信回線やSIMカードについての記事が、

皆さまの参考になれば幸いです。

お読みいただきありがとうございました。

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